Typotectは、ズワルトのキャリアを象徴する「Typography(タイポグラフィ)」と「Architect(建築家)」を組み合わせた名前で、彼の作品に見られる3つの基本色と線形状を用いたデザインが特徴的です。これらの要素を再解釈し、Typotectのアイデンティティをデザインしました。
このプロジェクトは主に印刷ベースのブランドアイデンティティデザインで、紙に印刷されるだけでなく、ステッカーとして壁に装飾することも可能です。ポスターのサイズは594(mm)x841(mm)、名刺は50(mm)x70(mm)となっていますが、それぞれ比率を保ったままサイズ変更が可能です。
このデザインの主な特徴は、3つの基本色と線形状を用いて空間に構成を作り出すことです。特に、各ブランドアプリケーションの上部に赤色で描かれた細いラインや、青と黄色を基調とした色面形状が目を引きます。ロゴには、3つの基本色と再構成された四角形、そして線形状が使用されています。
このプロジェクトは2016年にニュージャージーで開始され、2020年3月に完成しました。最新バージョンのプロジェクトは、2019年のアジアデザイン賞で銀賞を受賞しました。その長い期間をかけて、ズワルトの作品の特性を見つけ出し、それを再解釈することで、彼のオリジナル作品とキャリアを反映しつつ、新たなモダンデザインミュージアムのブランドアイデンティティを創り出すことに成功しました。
Typotectは、モダニズムの先駆者であるピート・ズワルトの視点から再解釈されたミュージアムブランド体験デザインです。ズワルトの作品を分析し、その特性を見つけ出し、それを用いてピート・ズワルトのモダンミュージアムデザインの新たなコンセプトとアイデンティティを創り出しました。このデザインは、2020年のA' Graphics, Illustration and Visual Communication Design Awardでブロンズを受賞しました。
プロジェクトデザイナー: Seulah Choi
画像クレジット: Seulah Choi
プロジェクトチームのメンバー: Seulah Choi
プロジェクト名: Typotect
プロジェクトのクライアント: Seulah Choi